年中
樹木
常緑高木。針葉樹で、その名の通りヒマラヤ山脈周辺が原産地です。 ヒマラヤ山脈というと雪山を命がけで進む極寒の地というイメージがありますが、実際には低緯度のため標高の高くない場所では気候は温暖で、逆に植物は寒さに弱いものが多くなります。 ヒマラヤスギもヒマラヤでは標高がそれほど高くない場所に生えているため、寒さにはそれほど強くなく、あまり寒さが厳しい気候のもとでは育ちにくいとされています。 名前はスギと付きますがスギの仲間ではなくマツ科の植物で、たいへん大きな松ぼっくりが実ります。この松ぼっくりは一般的なマツ類の松ぼっくりと違い、そのままの形で地上に落ちて転がっていることはあまりありません。と言うのも、ヒマラヤスギの松ぼっくりは熟すと枝についたままバラバラに分解してしまう性質があり、普通には松ぼっくりの形を保ったまま落ちてくることはないためです。また、マツ科の植物だけあって植物全体に松ヤニがあり、枝についている松ぼっくりを無理やりむしり取ったりすると後で松ヤニが噴き出してきて大変な目に遭います。